退職のあいさつができなかった
こんにちわ!
つい先日、退職いたしました。
職を失うこと並みに恐怖だった退職のあいさつ・・・
入社したときからずっと頭を悩ましていた存在です。
入ってから気づいたのです。節目ごとに必ず挨拶がある会社なのだと。
うん、社会人なら普通のことだよね・・・と思う一方、
なぜ、数か月で辞める非正規職員も挨拶が必要なのかとずっと疑問でした。
退職のあいさつを辞退したい・・・
信頼できる人たちに相談し、ネットで調べたりもしました。
一般の方から出てきた答えは以下です。
・数分の辛抱。
・私も緊張するよ。
・最後のけじめとして挨拶は大切。
分かる、分かる、分かるんだよーーーーー。
辞退することに肯定的な人は誰もいなかったので、強行突破することにしました。
数分の辛抱のために、長い長い1ヵ月間の闘いが始まります。
まず、一ヵ月前から話す内容を考え始めます。
ネットで検索しまくって、組み合わせた文章が出来上がりました。
※ちなみに3行くらいのただの定型文。
次に、紙に書きだします。
それから暇さえあれば唱えます。多分50回くらい唱えてた・・・。
最終日の前日は、旦那様とシミュレーション。
5回くらい丁寧に付き合ってくれた。本当に感謝。
今回はプライベートでもいろんなことが重なり、
最終週は全然眠りにつけてなかったからリラックスする為にサウナへ。
眠る前にヨガと軽く瞑想もして心を整える。
体はすっかり入眠の準備ができていました。
しかし、それでも神経は昂っており寝付けない…
自分の体にごめんね~と言いながら入眠剤を摂取。(1/4サイズ)
無事に2時くらいには寝れたかな。
翌朝、気持ちいい新緑の中を通勤。
どんなに悩んでいても変わらず朝はくるんだよなー。
朝日が爽やかなのも相まって、清々しいけどちょっぴり寂しい気持ち。
最終日はずっと引継ぎしていました。
終わらなくてぴえん・・だけど気持ちを紛らわせるにはちょうど良かったかもね。
ランチは部長さんにお洒落なレストランへ連れていってもらいました。
しかし、この後挨拶があるという不安と、
薬を飲むタイミングを失ったという焦りと、
畏まった雰囲気に緊張が増長され、
フォークを持つ左手が震えます(これは予想外^_^;)
ナイフで切っては右手に持ち替えて食べるというお行儀の悪い食べ方を披露。
お料理も半分くらい残してしまいました。本当に残念。
お会計してもらっているタイミングで、急いでソラナックスを飲みました。
昼明け。挨拶の存在を忘れるように引継ぎに集中。
という感じで2~3時間が過ぎ、ついに引継ぎ終了。
ふぅ。そろそろ声がかかるな・・・。
そのときの私は死を覚悟したかのようにびっくりするくらい穏やかでした。
けど、内心はビクビクで、ワンチャン辞退を伝えてみようかなと考えていました。
そしてついに部長に呼ばれます。
流れに身を任せて部長のあとへ続きます。
すると、
「挨拶はしなくていいよ。」と・・・・・。
え・・・・?
咄嗟に「ありがとうございます。」と気持ちを振り絞るように答えたけど、
なんで・・・・?
私が電話の発信の前に薬飲んでるのバレてたかなとか、
上司と話すときも緊張で手が震えてたのが伝わってたかなとか(これは完全伝わってたはず)、
さすが不安障害いろいろ考えたけど・・・・
もう詮索するのはやめた。
ありがたく受け取っておこう。
ということでみんなの前で挨拶をすることはありませんでした。
もちろん退勤のときは、お世話になった人へ個々に挨拶回りに行きました。
満面の笑みで感謝を伝えることができました。
人前での挨拶を気遣ってくれた上司には本当に感謝です。
あのまま言ってたらどうなってたんだろう。
高校生のときの音読のトラウマがあるからいまだに不安なだけで
親族の結婚式スピーチは薬のおかげで大成功に終わったしなー。
とか。
大手企業の会議慣れしている人たち30人の前での挨拶はやっぱり無理!
とかとか。
終わってしまえば後の祭りです。
後腐れなく最終日を終えることができました。
寝不足だったけど、その後開いてもらった送迎会では緊張の糸が途切れ、最高に楽しい時間を過ごせました。
これにて、私の事務職生活はおわりです。
[完]